今年は新型コロナの影響で、これまでの日常が非日常となり未だに出口が見えません。
そのような中、感染拡大を防ぐため国や自治体は絶え間なく状況の分析と指針の決定を行っていますが、その責任の重さから担当者の心労は如何ばかりかと頭が下がる思いです。
このような責任の重い仕事を目の当たりにすると、責任の重い仕事ほど価値があるように思われ、自分たちがしていることにはどれほどの価値があるのだろうかと疑問に感じられることがあるかも知れません。聖ホセマリアは仕事の聖化を説明する中で、神様から見た人間の行いの価値は、どれだけ愛を込めてその仕事を行ったかによると教えています。
神は仕事の価値をそれを実行する人の責任感の度合いで測られるとも言えるでしょう。『石ころ』という山本周五郎の短編があります。これは何度も戦に出陣しているにも関わらず、一つも華々しい成果を上げることなく平凡な石ころばかり拾い集めてくる男の話です。
石を集めてくる理由は、
『家を建てるにも、城を築くのにも、こういう石は無くてはならないのだ、(中略)人の目にはつかないがこういう石が隅々にじっと頑張っている。決して有る甲斐がないというようなものではないんだよ』
『おれはこの素朴さに学びたいと思うよ』
と妻に説明しています。
大きな価値を認められなくても、人々がそれぞれの責任を果たすことで社会が成り立っており、そこに大きな価値を認めることができるということでしょう。
これには先ほどの聖ホセマリアの教えに通じるものがあると思います。今月のモットーは責任感です。
毎日の自分にまかされた仕事(勉強、係、手伝い、頼まれごとなど)を責任感を持って丁寧に実行して行くことが、私たちの周りを回していくことになると思います。
本校では、毎日の生活の中で、特に注意して果たしていく徳目を月ごとに決めています。
児童生徒のみならず、教職員も意識し、それぞれの年齢にあった目標を掲げています。
また毎月、学校新聞「たけうま」に教員が交代で、その月のモットーについて書いています。
各月のモットーは、以下の通りです。
月 | モットー |
4月 | 礼儀 |
5月 | 敬愛 |
6月 | 勤勉 |
7月 | 友情 |
8月 | 英雄的瞬間 |
9月 | 責任感 |
10月 | 誠実 |
11月 | 秩序 |
12月 | 寛大 |
1月 | 清貧 |
2月 | 剛毅 |
3月 | 感謝 |
Facebookコメント