シリーズ 『ありのままの君に、感動した!』
エピソード1 〝たかが、昼休みのサッカー!されど、昼休みのサッカー〟 〜自分の本音に、誠実な君はすごい〜
昼休みにサッカーをしている児童はたくさんいます。
汗まみれになりながら、子どもたちは運動場を走り回っているんです!
「たかが昼休みのサッカー、されど昼休みのサッカー」
子どもたちは勝負にこだわります。そんな様子を眺めていると、私の心もワクワクして熱くなってきます。
キーンコーンカーンコーン♫
昼休みの終わりを告げるチャイムがなり…
そのチャイムこそ、試合終了のホイッスルとなるのです。
ある日の結果は 〝3対1〟
勝ったチームは意気揚々と引き上げていきます!!
○○君のチームは負けました。悔しくて悔しく仕方のない彼は、みんなが教室に向かっている中、なぜかグラウンドに1人残っているんです。
私は遠目に彼の様子を見ておりました…。
数十秒の沈黙の後、彼は教室に戻るのかと思いきや…
サッカーボールを持って、無人のゴールに一人で走っていきました!!
「2点! 3点!」大声で、得点を数えながら、無人のゴールにボールをけりこんでいきます!!
そして 「4点! ゴ――ル!」
「勝った! 勝った! 勝った!」
と、大声で叫びながら、教室へと戻っていきます。
唖然とする私の前を、走り過ぎて行く○○君でした。
なんとも言えない、あの清々しい顔は忘れられません。
なんとしても勝ちたい!という自分の思いを〝誠実〟に表現していたあの子には負けました。
特任ライター
TAIRA
TAIRA
Facebookコメント