手を抜かない生き方
本校の卒業生でテニス部の大先輩に、堀晃大(36歳)さんがいます。
NTT西日本ソフトテニス部監督です。
今年、日本リーグで優勝して前人未到の10連覇を成し遂げました。
彼は一つの言葉を心に刻んで練習に励み、指導に当たっています。
それは中学時代にテニス部監督から言われた「自分が持っている力を、今日、惜しまずに出し切れ」という教えです。
人間の心の中には、よい望みと悪い傾きが共存しています。
努力して向上したいという望みと、怠けたい、楽をしたい、我を通したいという誘惑です。
自分の中に「よい自分」と「悪い自分」がいて、対立しています。
この戦いに負けると堕落します。
勝てば成長します。
心の中の勝負に人生が懸っているのです。
「すべきことを今する」のか、後回しにするのか。
義務的に果たすのか、意欲的に果たすのか。
各瞬間が戦いです。
その人の生き方が試されています。
寒くても決めた時間通りに起きる。
時間通りに仕事や練習を始める。
サッと終わって次の活動に移る。
このように、怠惰やわがままに負けない強い心をつくり上げる必要があるのです。
また、人生には逆境もあります。
競泳の池江璃香子選手は、白血病が見つかり東京オリンピックを断念しました。
しかし、たとえ練習ができなくても、日々持てる力を出し切って戦っています。
闘病とリハビリです。
何があろうとも日々、全力を尽くすこと。
けっして手を抜かないこと、それは神の望みに応える生き方でもあります。
「今日、この瞬間、力を出し切ろう。明日は来ないかもしれない」。
本校では、毎日の生活の中で、特に注意して果たしていく徳目を月ごとに決めています。
児童生徒のみならず、教職員も意識し、それぞれの年齢にあった目標を掲げています。
また毎月、学校新聞「たけうま」に教員が交代で、その月のモットーについて書いています。
各月のモットーは、以下の通りです。
月 | モットー |
4月 | 礼儀 |
5月 | 敬愛 |
6月 | 勤勉 |
7月 | 友情 |
8月 | 英雄的瞬間 |
9月 | 責任感 |
10月 | 誠実 |
11月 | 秩序 |
12月 | 寛大 |
1月 | 清貧 |
2月 | 剛毅 |
3月 | 感謝 |
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