精道三川台小学校

長崎市の私立小学校

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    7月のモットー「友情」

    7月のモットー「友情」

    厳しい競争にさらされる現代人は、成功しなければという脅迫観念に縛られ、失敗を恐れています。
    社会的な成功が人生の価値なら、競争に負ければ無意味な人生になります。
    だから人を利用してでも成功しようとするか、失敗して傷付くより、何もしない傷付かない人生を選択してしまいます。
    それは不幸です。
    いずれも、人生は「勝つか、負けるか」であり、世界の富は限られていて、一部の勝利者がそれを手にして、敗者は富に与れないという世界観です。
    人間を勝者と敗者の二つに分断する世界観は間違っています。
    そんな考えに適応してはいけません。

    この世は善に満ちています。
    この善をみんなで分け合えば十分に足ります。
    奪いあう必要などないのです。
    奪おうとする心、それは貪欲であり、支配欲であり、虚栄心です。
    これこそ戦うべき相手です。

    人間の豊かさは、「何を持つか」や「何が出来るか」ではなく、「何を目指すか」で決まります。
    つまり、生き方そのもので幸せが決まります。
    「持つより与える方が幸い」であり、「仕えられるより、仕える方が幸い」なのです。
    仕えるとは、エゴ(自己愛)を否定することであり、「友のためにいのちを捧げる」という神に従う精神を指しています。
    自分が傷ついても誰かのために役立ちたい、自分を犠牲にしても守りたい人がいる、こんな生き方が豊かな人生を創ります。
    このような心を「愛」と呼んでいます。
    友情も含まれます。

    人生の価値は勝つことではなく、人々と連帯すること、助け合うこと、補い合うこと、ゆるし合うことです。
    そんな友がいること自体が幸せなのです。
    「友情は人生の贈り物であり、神からの恵みです」(フランシスコ教皇)。

    ケニヤのキクユ族の諺で締めくくります。

    「山頂に友がいれば、登ることが易しくなる。」

    カトリックの教えについて、もっと詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
    精道三川台中学・高等学校「カトリックの教え」
    オプス・デイ ジャパン「信仰を育む」

    本校では、毎日の生活の中で、特に注意して果たしていく徳目を月ごとに決めています。
    児童生徒のみならず、教職員も意識し、それぞれの年齢にあった目標を掲げています。
    また毎月、学校新聞「たけうま」に教員が交代で、その月のモットーについて書いています。
    各月のモットーは、以下の通りです。

    モットー
    4月 礼儀
    5月 敬愛
    6月 勤勉
    7月 友情
    8月 英雄的瞬間
    9月 責任感
    10月 誠実
    11月 秩序
    12月 寛大
    1月 清貧
    2月 剛毅
    3月 感謝

     

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