「日本人への感謝の気持ちを書き尽くすことはできません。」
聖フランシスコ・ザビエルは日本を離れた後、こう書き記しました。
ザビエルは、最初、薩摩の島津氏から布教の許可を得て宣教していましたが、後に禁じられ、では都へ行って天皇の許可をもらおうと旅に出ます。
途中、様々な苦難に遭いながらも、助けてくれた日本人もいました。
多くの地で布教したザビエルは次のように言います。
「この国民は、私が出逢った民族の中で、最もすぐれている。
日本人は一般的に善良で悪意がなく、非常に感じが良い。(中略)
ほとんどの日本人は貧しいが、武士も町人も貧しいことを恥と考えている者はいない。」
当時と現代の日本人の価値観の相違に驚かされます。
没落貴族出身のザビエルは、貧しいことを恥としないことが簡単ではないことを、きっと知っていたでしょう。
もし、ザビエルが現代の日本にやってきたら、私たちはご先祖様たちと同じように評されるでしょうか?
今月のモットーは清貧です。
もし、足ることを知らなければ、貧しさを恥と考えるならば、それは清貧ではなく、単なる「貧」です。
他人と比べて一喜一憂するのではなく、他人に思いやる心を祈る年にしたいと思います。
カトリックの教えについて、もっと詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
精道三川台中学・高等学校「カトリックの教え」
オプス・デイ ジャパン「信仰を育む」
本校では、毎日の生活の中で、特に注意して果たしていく徳目を月ごとに決めています。
児童生徒のみならず、教職員も意識し、それぞれの年齢にあった目標を掲げています。
また毎月、学校新聞「たけうま」に教員が交代で、その月のモットーについて書いています。
各月のモットーは、以下の通りです。
月 | モットー |
4月 | 礼儀 |
5月 | 敬愛 |
6月 | 勤勉 |
7月 | 友情 |
8月 | 英雄的瞬間 |
9月 | 責任感 |
10月 | 誠実 |
11月 | 秩序 |
12月 | 寛大 |
1月 | 清貧 |
2月 | 剛毅 |
3月 | 感謝 |
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