今年1月に元国見高校サッカー部監督の小嶺忠敏先生が亡くなられました。高校サッカー界の名将を失ったことはとても残念なことです。
この小嶺監督の言葉をある本の中で偶然見つけました。
「私の場合は、母に育てられましたから、母の教えが人生の支えになっています。うちの地方では麦踏みというのがあるんですよ。麦は少し背丈が伸びたら踏み倒す。1週間くらいたって、また伸びてきたら、また踏み倒す。それを三回くらい繰り返すんですよ、小さい頃、私はそれが不思議でならなかった。
ある日、母に『どうして何度も麦を踏み倒すの』と聞いたら、『踏まれた麦は上を向いてスクスク育っていくが、踏まれていない麦は冬に霜や雨が降るとしおれてしまって、作物にならない』と。
続けて『人間も同じだよ。小さい頃や若い頃に苦労して、踏まれて踏まれて大きくなった人間が将来大物になるんだぞ』と教えられました。」『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版)
小嶺監督は南高来郡(現在の南島原市)出身。
父親が太平洋戦争で戦死したため、母親のもとで7人兄弟の末っ子として育ち、一家は農業で生計を立てていたそうです。
「麦は踏まれて強くなる」はまさに実体験だったようです。
今月のモットーは、剛毅です。
辛いことがあってめげそうになるときには、「麦は踏まれて強くなる」「人も踏まれて強くなる」ことを思い出して、乗り越えたいものです。
カトリックの教えについて、もっと詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
精道三川台中学・高等学校「カトリックの教え」
オプス・デイ ジャパン「信仰を育む」
本校では、毎日の生活の中で、特に注意して果たしていく徳目を月ごとに決めています。
児童生徒のみならず、教職員も意識し、それぞれの年齢にあった目標を掲げています。
また毎月、学校新聞「たけうま」に教員が交代で、その月のモットーについて書いています。
各月のモットーは、以下の通りです。
月 | モットー |
4月 | 礼儀 |
5月 | 敬愛 |
6月 | 勤勉 |
7月 | 友情 |
8月 | 英雄的瞬間 |
9月 | 責任感 |
10月 | 誠実 |
11月 | 秩序 |
12月 | 寛大 |
1月 | 清貧 |
2月 | 剛毅 |
3月 | 感謝 |
Facebookコメント