小学5年生では,はじめての裁縫の授業が始まりました。
子供たちは,裁縫道具を注文した日から,毎日のように
「明日家庭科ある?」
「裁縫道具は届いた?」
と尋ねてきました。
いつ届くのかを,今か今かと首を長くして待ちわびたていました。
そして,ついに裁縫道具が届きました。
子供たちに「裁縫道具が届きましたよ。
明日は,家庭科の授業があります。」と伝えると,お祭り騒ぎのように喜びを爆発させました。
裁縫の授業は,玉結びの練習から始まりました。
教師が手本でやってみせると,「すごい。けど,できるようになるのかな。」と不安を口にしていました。
しかし,早玉結び競争などをしながら,何度もやっているうちにだんだんとコツをつかみ,1時間の授業が終わるころには,全員の机の上に,まるで,ありんこの群れのような大量の玉結びが散乱しておりました。
別の時間では,糸通しの練習をしたり,波縫いや玉止めの練習,ボタン付けの練習を行ったりしました。
そしてある日,教室のカーテンタッセルのひもの部分が切れていたので,数人の子に「このひもを縫い付けることができますか?」と尋ねました。
すると,
「できます。任せてください。」
「僕も僕も。」
と快く引き受けて,カーテンタッセルを直すことができました。
家庭科の授業で身につけた技能を普段の生活に活かす子供たちの貴重な姿が見られました。
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