9月のモットー「責任感」

2025年9月2日
小学校

今年の夏スペインのバルセロナに行く機会に恵まれました。
スペインには聖ホセマリアに関する様々なエピソードの舞台となった場所がたくさんあります。
今回はその一つである「聖ホセマリアのピレネー越えの逃避行」の出発点を訪れることができました。

1937年スペインは内戦の真っただ中で国は2つの勢力に完全に分断されていました。
聖ホセマリアや彼の家族が住んでいたマドリッド、そしてバレンシアやバルセロナのような主要都市は反キリスト教の勢力が完全支配しており、司祭であることが分かれば即座に殺されてしまう状況でした。
このままでは神様から託された仕事ができない、自分の使命を果たすためには隣国のアンドラに逃れるしかないと決心します。
そこで、バルセロナの奥地からピレネー山脈に入り、アンドラまでの逃避行を決行します。
季節は11月の下旬、歩いた距離は100キロ超、累積標高は6000mに達しました。
彼に同行したのは7名。
当時の聖ホセマリアや同行者たちは戦争下での厳しい避難生活から体重が数十キロも落ちていたといいます。
装備も最低限にも満たないものでした。
発見されればその場で命を落とす、そんな中での夜間の逃避行。
現地の山塊をこの目で見て「これは今の自分にも絶対無理」と思いました。
聖ホセマリアは命を懸けてオプス・デイを後世に伝えました。
それを受け継ぐ者としての責任を改めて感じることができました。

責任は自らの判断と行動に伴う結果を他人のせいにすることなく自ら引き受けること。
だから必然的に苦しみの中に喜びも湧いてきます。
成熟した人間に不可欠なこの徳を少しでも豊かに身につけたいと思いました。

カトリックの教えについて、もっと詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
オプス・デイ ジャパン「信仰を育む」

本校では、毎日の生活の中で、特に注意して果たしていく徳目を月ごとに決めています。
児童生徒のみならず、教職員も意識し、それぞれの年齢にあった目標を掲げています。
また毎月、学校新聞「たけうま」に教員が交代で、その月のモットーについて書いています。
各月のモットーは、以下の通りです。

モットー
4月礼儀
5月敬愛
6月勤勉
7月友情
8月英雄的瞬間
9月責任感
10月誠実
11月秩序
12月寛大
1月清貧
2月剛毅
3月感謝

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