11月のモットー「秩序」

2025年11月1日

秩序とは、社会の中で人々が安心して暮らすために必要なしくみです。
よく「社会の秩序を乱す」という言葉を耳にしますが、秩序は単なるルールの集合ではありません。
むしろ、秩序は「自由と責任」を育てるための土台であり、人間が互いに尊重し合いながら生きるための環境です。

たとえば、高速道路を安全に走れるのは、ドライバーが交通ルールを守っているからです。
ルールがあることで、誰もが自由に目的地へ向かい、予定通りに到着することができます。
つまり、秩序があるからこそ、自由が守られているのです。

では、なぜ人はルールを守るのでしょうか?
それは、自分や他人の命を守るため、事故を防ぐため、そして大切な人を悲しませないためです。
ルールを守ることは、単なる義務ではなく、愛の行動でもあります。

聖ホセマリア・エスクリバーは「秩序は、愛の第一の法則である」と語りました。
これは、秩序があることで人は他者を尊重し、自由に生きることができるという意味です。
神が創られた世界には調和があり、その調和に従って生きることこそ、愛と自由を実践することなのです。
秩序は人を縛るものではなく、人が神と他者に向かって自由に歩むための道しるべです。
私たちは秩序の中でこそ、真の自由と責任を学び、愛を具体的に表すことができるのです。
だからこそ、秩序は人間社会の根幹であり、教育の場でも大切にされるべき徳なのです。

カトリックの教えについて、もっと詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
オプス・デイ ジャパン「信仰を育む」

本校では、毎日の生活の中で、特に注意して果たしていく徳目を月ごとに決めています。
児童生徒のみならず、教職員も意識し、それぞれの年齢にあった目標を掲げています。
また毎月、学校新聞「たけうま」に教員が交代で、その月のモットーについて書いています。
各月のモットーは、以下の通りです。

モットー
4月礼儀
5月敬愛
6月勤勉
7月友情
8月英雄的瞬間
9月責任感
10月誠実
11月秩序
12月寛大
1月清貧
2月剛毅
3月感謝

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